清里の野外ステージで行われる夏の風物詩「フィールドバレエ」
リアルな森のざわめきや月の光、あるいは瞬く星々のもとで繰り広げられる幻想的な世界――。
清里(山梨県・北杜市)の野外ステージで開催される夏の風物詩、清里フィールドバレエが2023年7月27日~2023年8月7日に開催される。会場は清里の「萌木の村」で、今年が34回目となる。
今回の演目はクリスマスの演目としても人気の高い『くるみ割り人形』で、初日開幕の舞台を務めるのは英国ロイヤル・バレエ団ソリストの佐々木万璃子とルーカス・ビヨネボ・ブレンツロ。佐々木万璃子はこのフィールドバレエの発起人である総監督・今村博明と芸術監督・川口ゆり子が主催するバレエ団「バレエ・シャンブルウエスト」(東京・八王子市)出身のダンサー。恩師の今村・川口両名の薫陶を受けて英国へ渡り、英国ロイヤル・バレエ団に入団。2022年12月にソリストながら『くるみ割り人形』の「金平糖の精」で主演デビューを飾った。今回のフィールドバレエは、いわば凱旋公演とあって、地元はもとより、フィールドバレエファンの期待も高まっている。
このほか、主演には新国立劇場バレエ団プリンシパルの小野絢子と福岡雄大、東京バレエ団プリンシパルの上野水香、元Kバレエ・カンパニーの遅沢祐介など、国内外のダンサーが名を連ねるほか、「バレエ・シャンブルウエスト」からも柴田実樹&江本拓、松村里沙&土方一生、川口まり&藤島光太ら出演する。
また野外ステージならではの演出、盛大な打ち上げ花火もフィールドバレエ名物のひとつ。隅田川の花火大会などにも参加している花火職人によるものなので、こちらも注目だ。さらに萌木の村のオルゴール館「ホール・オブ・ホールズ」ではバレエの衣装展が開かれる。バレエ色をまとった高原で、爽やかなひと時を過ごしてはどうだろう。(文章中敬称略)
■DATA
第34回清里フィールドバレエ「くるみ割り人形」
2023年7月27日(木)~2023年8月7日(月) ※8月2日(水)休演
- 7月27日(木)くるみ割り人形(全幕)
金平糖の精:佐々木万璃子、チャーミング王子:ルーカス・ビヨネボ・ブレンツロ- 7月28日(金)くるみ割り人形(全幕)
金平糖の精:小野絢子、チャーミング王子:福岡雄大- 7月29日(土)くるみ割り人形(全幕)
金平糖の精:佐々木万璃子、チャーミング王子:ルーカス・ビヨネボ・ブレンツロ- 7月30日(日)くるみ割り人形(全幕)
金平糖の精:小野絢子、チャーミング王子:福岡雄大- 7月31日(月)
クララの夢 くるみ割り人形
金平糖の精:柴田実樹、チャーミング王子:江本拓
ワルプルギスの夜
巫女:吉本真由美、サチロス:藤島光太、祭司:バトムンク・チンゾリク- 8月1日(火)
クララの夢 くるみ割り人形
金平糖の精:松村里沙、チャーミング王子:土方一生
ワルプルギスの夜
巫女:吉本真由美、サチロス:藤島光太、祭司:バトムンク・チンゾリク- 8月3日(木)
クララの夢 くるみ割り人形
金平糖の精:橋本尚美、チャーミング王子:山本帆介
ワルプルギスの夜
巫女:川口まり、サチロス:藤島光太、祭司:逸見智彦- 8月4日(金)
クララの夢 くるみ割り人形
金平糖の精:橋本尚美、チャーミング王子:山本帆介
ワルプルギスの夜
巫女:川口まり、サチロス:藤島光太、祭司:逸見智彦- 8月5日(土)
くるみ割り人形(全幕)
金平糖の精:上野水香、チャーミング王子:遅沢祐介- 8月6日(日)
くるみ割り人形(全幕)
金平糖の精:山田美友、チャーミング王子:早川侑希- 8月7日(月)
くるみ割り人形(全幕)
金平糖の精:上野水香、チャーミング王子:遅沢祐介
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