マシュー・ボーンの『くるみ割り人形』、6/2から1週間限定で映画館上映

マシュー・ボーンは『白鳥の湖』『赤い靴』や『ロミオとジュリエット』など、古典バレエを、時にはウィットも含む独自の解釈で新たなドラマとして描き出すコンテンポラリー・ダンスの振付家。映画『リトル・ダンサー』のクライマックスを飾る、男性が踊る『白鳥の湖』は、まさに彼の代表作の一つだ。
今回映画館で上映されるマシュー・ボーンの『くるみ割り人形』は、2023年3月にスクリーン上映され好評を博した作品の再上映。6月2日から再度1週間、限定で公開される。

『くるみ割り人形』といえば、クリスマスシーズンを彩る代表的なバレエ作品。バレエ団の数ほど様々な演出があるといわれる人気作を、マシュー・ボーンは独特のウイットにとんだ発想と解釈で魅力ある作品に仕立て上げた。

ドロス博士の灰色の孤児院から目にも鮮やかなお菓子の国への旅は、虫歯になりそうなくらいにスウィートかと思いきや、でもどこかほろ苦いのがマシュー・ボーンのならではの魅力のひとつ。永遠の夢世界と現実のはざまの一抹の切なさを感じさせるチャイコフスキーの音楽との優和性も、さすがマシュー・ボーンだと思わせられる。

ぜひこの機会をお見逃しなく。